クエスト
元発言:http://diary.hatena.ne.jp/argonath/20040629#p1
http://www.etymonline.com/ によると元々の語源は十四世紀頃の古フランス語、中世ラテン語の「何かを探すこと」だそうで、「騎士による冒険」の意味で使われたのは1384年からだとか。
RPGをやる人にとって「クエスト」といえば、やはり「アーサー王伝説」の「聖杯探索」なのですが、「世界大百科事典」によると「聖杯探索」の系譜は、
- 1185 フランスの詩人クレティアン・ド・トロア《ペルスバルまたは聖杯物語》、作者不詳の《第一続編》《第二続編》、マヌミエによる《第三続編》
- 1200以前 ロベール・ド・ボロン《聖杯の由来の物語》
- 1250頃 ジェルベール・ド・モントルイユ《ペルスバル続編》が《第二続編》と《第三続編》の間に挿入
- 13世紀 《散文ランスロ》五部作注の《聖杯の探索》
- 13世紀 《ペルレスボー》
という風になっていて、どうも1384年に合致する年代がなく、間が埋まりませんでした。
一方、RPGにおいて「クエスト」という言葉を「冒険の小単位」として使い始めたのはDiabloかなあと思うのですが(違ってたら教えてください。"PENDRAGON"とかかも)、FFXIになると伝言ゲームの悪い例みたいに、ニュアンスが随分とずれてしまっています。漬け物石を取ってくるのを「クエスト」と呼ぶのはいかがなものかと。でも「何かを探すこと」という意味では語源に近かったりして。