「イニシエーション・ラブ」乾くるみ著

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説−−と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で本書は全く違った物語に変貌する。

ヴィレッジ・ヴァンガードの宣伝と、大々的なプッシュを信じて購入しました。最後のページに近づくにつれて「もう残りページ少ないのに、ここからどうやってドンデン返るんだ?」と緊張しましたが、最後のページでは「なんだか変な感じ」がしはじめ、最後から二行目には唸りました。これについて語りたいのに、絶対にネタバレはできないので、悶々としています。