「リピート」乾くるみ著

「イニシエーション・ラブより驚ける!」という帯に惹かれて購入しました。読後の感想としては、僕が「イニシエーション・ラブ」で驚きすぎたせいか、帯に関してはどうかな、と思いましたが、物語の真相には、なるほど、と思ったし、前半部は、たしかに途中…

「イニシエーション・ラブ」その後の衝撃

その後、妻が「イニシエーション・ラブ」を読み終わり、ドンデン返しについて語っていたのですが、それによって僕はこの本のトリックを半分くらいしか理解していなかったことが判明し、衝撃を受けています。しばらく何も考えられないくらいでしたが、小説を…

「イニシエーション・ラブ」乾くるみ著

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説−−と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で本書は全く違った物語に変貌する。 ヴィレッ…

Blurb.com(自費出版サイト)

http://www.blurb.com/

Information Retrieval (online book) by C. J. van Rijsbergen

http://www.dcs.gla.ac.uk/Keith/Preface.html

エディプス(=オイディプス)は哲学者であったか

http://booklog.kinokuniya.co.jp/nakayama/

ドラえもん最終回

http://csx.jp/~vaiosqare/doraemon/01.htmlhttp://d.hatena.ne.jp/su1/20051221/p1 へのコメントで上記URL*1が紹介されていたのですが、読んで思わず泣いてしまいました。泣いたのは、ロード・オブ・ザ・リング「王の帰還」で、セオデン王が兜を被るシーン…

Newton(ニュートン)01月号:糖鎖特集

p.68-p.73の六頁にわたって「ゲノムを越える生命現象の鍵−「糖鎖」とは?」と題した特集があります。僕に会って糖鎖の話を聞く機会のある人には、是非購入して読んでおいてもらいたい記事です。その他の特集記事も面白い。特に、アメリカ国立光学天文台が撮…

相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学:アミール・D・アクゼル著

我々、宇宙物理学の素人が漠然と共有している宇宙像は、宇宙がビッグバンで始まり、膨張を続け、いずれ重力に耐えきれなくなったところで収縮に向かい、一点にまで収縮すると(あるいはその手前で)不思議な力が働いて再びビッグバンが起こる、という、ニー…

ぼくは勉強ができない:山田詠美

最初の短編のみ立ち読み。以前から、山田詠美には好き嫌いとか思想信条を越えて読ませる力があると感じています。この短編で考えさせられたことは、勉強が嫌い、とか、勉強より〜の方が大事な気がする、という人は、実は勉強そのものが嫌いなのではなくて、…

本バトン(前編)

id:su1さんから本のバトンを頂きました。これも結構難しく、ちょっとずつ更新したいなと思います。 部屋にある本棚の数 10棚ありますが、半分くらいは書類や論文が入っています。他にカラーボックスのいくつかに本が入っていたり、本棚の上の箱に本が入っ…

「メノン」「プロタゴラス」「ゴルギアス」他:プラトン著

「メノン」「プロタゴラス」「ゴルギアス」「饗宴」「パイドン」の五冊を購入。「テアイテトス」と「パイドロス」は既に持っているので、あとは「ソクラテスの弁明」「法律」「国家」上下巻を買えば岩波文庫のプラトンについてはコンプリートの予定。読む順…

「頭がいい人、悪い人の話し方」樋口裕一著

売れているようなので、買ってみました。第1章第1節を読んだのですが、「あなたの周りのバカ上司」の例として、次のような例が挙げられています。 「道徳的説教ばかりする」 「努力が大事」「真心をもって行動すれば、必ず報われる」「思いやりの心が大切…

赤塚不二夫名作選〜型にはまる、型を破る、ということ

名作選(2)の「天才バカボン」と(4)の「レッツラゴン」を購入。赤塚不二夫氏は 『おそ松くん』のユーモアが『天才バカボン』でナンセンスに近づき、『レッツラゴン』でシュールに発展した。これは、オレの目指していた世界だった と述べているそうだが、これ…

私の國語教室:福田恆存

福田恆存さんはシェイクスピアの翻訳で有名。以前いろいろな訳を比べた際に「福田さんしかない!」と思ったものです。以下は新潮文庫版の「ハムレット」より。 ハムレット 死骸というものは、腐るまでどのくらいかかるものだな? 第一の道化 (中略)まあ、…

「世間」とは何か:阿部謹也

ヨーロッパの場合には中世以来諸学の根底に共通の哲学と神学がある。いわば共通の世界観があり、それを前提として諸学の形式が決まってきたのである。わが国においては事情はまったく異なっている。 (中略) 明治以降西欧の学問が輸入され、特定の分野では…

音楽と意図―ヒットチャート考現学!:ターザン山本!

ターザンカフェのターザン山本!氏による対談形式のヒットチャートレビュー。「基本的に音楽にはまったく興味ナシ、ここで紹介しているアーティストについての予備知識もナシ」というターザン氏の自宅に、編集の石井氏が弁当とCD持参で押し掛け、その場でCD…

「風の歌を聴け」村上春樹

昨日「スティル・ライフ」を読んで、そういえばその前にこの本があったと思い、読み返す。10年ぶりに読んで思うことは、この本の賞味期限は大学卒業くらいまでということで、それ以降もここに居続ける、というのは、違うと思う。「ここ」というのは、「ロ…

「魔術師」サマセット・モーム/「スティル・ライフ」池澤夏樹

モームの「魔術師」と池澤夏樹の「スティル・ライフ」を本棚から取り出して読む。「魔術師」は最初10ページくらい、小難しいレトリックに終始するけれど、これは著者がウォームアップにこのくらいのページ数を要しただけだと分かる。その後は「骨格はヨー…

「社会史とは何か」阿部謹也著

「<自分の中を掘る>ということ」より p.31-32 『「解る」とは「それによって自分が変わること」です。これは私の恩師の上原専禄先生の言葉なのですが、私もそのように考えます。「解る」ということは、ただ知るということ以上の、たとえば個人の人格にまで…