「社会史とは何か」阿部謹也著

「<自分の中を掘る>ということ」より
p.31-32
『「解る」とは「それによって自分が変わること」です。これは私の恩師の上原専禄先生の言葉なのですが、私もそのように考えます。「解る」ということは、ただ知るということ以上の、たとえば個人の人格にまで深く関わってくるような事件なのです。
 それともうひとつ。私が学問のテーマについて思い悩んでいたとき、同じく上原先生が「どんな問題をやるにせよ、それをやらなければ生きていけないテーマを捜すのですね」とおっしゃられて、大変大きな衝撃を受けました。』

 大変大きな衝撃を受けました。とりあえず衝撃まで。