禁煙で寿命は数年延びる=米加研究チーム

米国とカナダの研究チームは14日、喫煙の習慣を止めれば、たとえ肺疾患を発症した後でも数年間寿命が延びると報告し、禁煙に遅すぎるということはほとんどないとの根拠が新たに示された。  調査では、禁煙プログラムを利用して禁煙に成功した中年のヘビースモーカーの死亡率が、通常のほぼ半分に低下していることが分かった。  ボルチモアにあるジョン・ホプキンス大学のロバート・ワイズ氏は文書で、「(喫煙が)健康に有害であることは大半の人が認識しているが、禁煙によって寿命にどれほどの好影響があるかは認識していないと思う」と語った。  調査では、ワイズ氏と10のクリニックが協力し、35―60歳で、肺疾患を持ちながらそれを病気と自覚していなかった人5887人を対象に実施した。