禁煙運動はファシズムか

http://d.hatena.ne.jp/azakeri/20050926/p2

心に残る意見であり、最近の「禁煙運動はファシズムである」という主張のどこが間違っているのか、考えさせられました。

「自分の考えを人に押しつけるのは、他人の自由を尊重していない」「自分の考えを押しつけてくる人は鬱陶しい」という意見が日本中に蔓延しているようです。しかし、本当の意味で「押しつけ」と言えるのは、それに従うことを強制されている状況下のみなのではないでしょうか。

たとえば、禁煙しなければ銃殺されるような状況では、「禁煙を押しつけられている」と言っても良さそうですが、これもよく考えれば、法律というのは全てそういうものなので、必ずしも無条件に批判すべきことでもない。

実際は、「禁煙しろ!」と他人に言われたところで、本人が禁煙する/しないは本人次第なのであって、それを「押しつけ」と呼ぶのは間違っていると思うのです。また「禁煙」に限らず、自分の意見というものは、他人に訴えかけてこそ価値が問われるものであって、それが良くないとするならば、それは訴えかけたことが良くないのではなく、意見そのものが良くないのでしょう。

というわけで、これまで通り「それは君の考えの押しつけだ」というような、ぬるいリアクションをする人々に対して断固、自分の考えを押しつけたり押しつけられたりしながら生きていこうと思います。