マイノング

http://en.wikipedia.org/wiki/Meinong

「ものを対象化する」とはどういうことか調べていたら、様相論理の文脈で登場するマイノングが出てきた。

19世紀末という時代において、彼の主張は評判が悪かったわけだが、今日であればそれほど抵抗ないのではないか、とも思う一方で、「想像上のもの」と「実在するもの」を明確に区別したがる気質は、今も昔も欧米思想の傾向性なのではないかとも思う。

京極夏彦が「だいだらぼうし(大太法師)」と「徳川家康」の実在性には差がない、と主張したように、日本人にとっては「想像上のもの」と「実在するもの」の区別はそれほど明確ではないように思える。