分かりやすさ(2)

家の中で下の話をしていて、「内容の重要性を分かっている生徒には日野先生方式でいいが、内容の重要性を分かっていない生徒には鈴木浩子さん方式がいいのではないか」という考えが出てきて、ちょっと逡巡しています。

自分のこれまでの経験でいえば、その後長く付き合っていくようなものに興味を持つ瞬間というのは、「ある先生の話を聞いて、内容は全然分からないんだけど、そこに何かがあるような気がして、その後一から自分で勉強しなおす」という感じなのです。おそらく「最初は興味がなかったけど、分かりやすく教えてもらってから興味を持つようになった」と言っているようではもう遅いように思われるのです。

この辺りは第一線で頑張っている人に色々聞いてみたいところですが、もしその中に「分かりやすく教えてもらってから〜」というきっかけで興味を持つようになり、その後その分野で超一流になった人とかがいるならば、鈴木浩子さん方式も重要と思い直して、自分も人に教える時にそういうことを心がけるようにしなければならないでしょう。