なぜ会社勤めをしたくないのか

以下のくだりが、面白いと思いました。

「山本さんはボクからすると完全に別格な存在です。だって才能があると信じ切って生きているでしょう。そんな人、ボクのまわりには誰もいませんよ。みんな自分は人とは違うと思っているんだけど、それなのに人と同じことしかできないんです。それってボクらの世代の共通な悩みでもあるんですよ…」

あ、そういうことだったのか? それ、わかるなあ。

「だからみんな会社づとめをしたくないんですよ。仕事って人と比べられちゃうでしょう。そうすると能力の差が本当にわかっちゃうじゃないですか? だからフリーターをしていた方が安心できるんです」

しかし、そうだとすると、そもそも何故みんな「自分は人とは違う」と思っているのか/思うようになるのかが疑問。「自分は人と同じことをしていない」という事実の積み重ねの結果として「自分は人とは違うようだ」と思うものじゃないんですかね。「人と同じことしかできない」なら「自分は人と同じ」と思うべきではないでしょうか。