映画

チェブラーシカ

公式サイト:http://www.ghibli-museum.jp/cheb/噂の「チェブラーシカ」を観てきました。予告編を観たときから「かわいいんだけど、何だか雰囲気がうら淋しい」ことが気になっていたのですが、「旧ソ連」の映画だと知って、納得すると同時に、これは是非劇場…

ゲド戦記

ゲド戦記を観てきたのですが、前評判を一切聞いていなかったので、期待して行ってしまうという大失敗。一言で言えば、メダルを一個も取れない「東京フレンドパーク」を観ているようでした。才能は必ずしも遺伝しない、ということでしょうか。取りあえず、ア…

意味論としての映画編集論

id:su1さんを講師に迎えて、映画の勉強会をしました。これまで幾度となく映画について論じ合って来たのですが、それは彼が持論を言えばこちらも持論を言い、その中から新しい発見を目指す、といった議論であって、彼の持論そのものを体系的に一から勉強する…

「アシク・ケリブ」セルゲイ・パラジャーノフ監督

近所のレンタルビデオ屋から「パラジャーノフ」コーナーが無くなって久しく、もう観られないのではないかと危惧していた矢先の、待望のDVD化。「ざくろの色」と一緒に購入。映画に限らず、芸術の価値を「自分達を無意識的に取り巻いている価値観からどれだけ…

「ダニー・ザ・ドッグ」「フライ、ダディ、フライ」

いずれも素晴らしかったので、レビューを書こうと思いますが、取りあえず宣言のみ。

「ベルヴィル・ランデヴー」シルヴァン・ショメ監督

昨日見た「エピソード3」への不満が、これを観て払拭されました。今年の傑作。いずれ続きを書きますが、取りあえず予告まで。

薔薇の名前

この映画は見直すたびに、新しい発見があって面白さが増していく。おそらく、その間に勉強した中世史の知識や、ヨーロッパ旅行の経験などによって、個々のプロットや演出の意図が理解できるようになっていくからだ。たとえば前回の鑑賞時には、まだ自分の中…

すべての人の心に「ジョーズ」を

http://d.hatena.ne.jp/su1/20050521/p1この記事は永久保存版ですね。すべての子供が斯くあれ、と思いますが、現実には「心にジョーズを持っている」ことは幸運なことなのでしょう。僕にとっての「ジョーズ」は「社会思想社のゲームブック」なのですが、これ…

「ウォレスとグルミット」新作長編

「ウォレスとグルミット」の新作長編を劇場で観た。舞台は15年後、主人公はウォレスとウェンドレンの子供達*1。町の不良グループと付き合いはじめて家に帰ってこなくなった次男が、不良グループとギャングの抗争に巻き込まれ、それを長男と妹が助けようと…

「王の帰還」SEEメイキング

「アラゴルンとサウロンの一騎打ちが三日間に渡って撮影されていた」という事実を知って吃驚。やはり監督も同じことを考えていたのだ。でもたしかに「トールキンが観て楽しんでくれるような」映画を目指すうえで、リスキーな作り込みだったのかもしれません…

「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」SEE

劇場版と比較して、シーン切り替えの不自然さが減っているように感じました。おそらくこれは本末転倒な言い方で、監督の頭の中で自然につながっていたシーンを切りつめたものが劇場版なのだから当たり前だと考えることもできます。しかし、そうだとしても、…

「旅の仲間」「二つの塔」スペシャル・エクステンデッド・エディション

昨日の自分の日記に触発されて、今日DVDの中から何場面か、RPG的なシーンを選んで見ました。モリア坑道の、バーリンの墓前での戦い、ボロミア対ウルク・ハイ、ワーグとの戦い、ヘルム峡谷の戦い、等。 しばらくぶりに見ると、「演技組」と「顔組」の芝居がえ…

動機について(2):拳児、ボロミア、麻薬組織に一人で立ち向かう男

http://d.hatena.ne.jp/su1/20041128#p1 を読んで更に考えたのですが、登場人物の動機が「怒り」の場合も、いい場合と悪い場合があって一括りにはできないのかもしれません。たとえば、たまにテレビで見かけるB級ハリウッド映画の予告で「家族を殺された男…

動機について(1):ドニー・イェン、ケンシロウ、セオデン王

(http://d.hatena.ne.jp/su1/20041126#p2 より)物語の中で戦う動機として、「怒り」というのは比較的安直な部類に入るもので、あまりほめられたものではないと思うのです。その理由は、怒っての戦いには、勝ったとしてもカタルシスがないからです。怒る理…

マッハ!!!!!!!!

http://www.mach-movie.jp/凄すぎて、ちょっとすぐにはレビューが書けません。格闘技的に見ても興味深く、アクションとストーリーの関係も基本線を守っていて*1、なおかつタイの文化と日本の文化を比べても大いに反省させられる、という優れた側面をいろいろ…

スパイダーマン2(追補)

映画のもう一つの見方である「状況と判断」、すなわち「RPGとして観る」見方については機会を改めて述べたいと思います。思うに「スパイダーマン2」について歯切れの悪いレビューを書いてしまった原因は、RPG的な見方からみて面白いところが少なかったせい…

スパイダーマン2

スパイダーマン1が大秀作であるのと、全く同レベルにおいて大秀作。「2は大抵つまらない」というジンクスを、この作品がどうやって打破したのかを少し考えてみたい。もし「スパイダーマンの映画化」を依頼されたら、どうするだろうか?スパイダーマンを「…